カテゴリ:難読漢字/植物 │ 目安読了時間:3分
はじめに
「躑躅」は難読漢字の代表格。画数は2字合わせて34画、字面だけ見れば一見読めない難しさですが、実は春から初夏にかけて公園や街路を彩る、とても身近なあの花の名前です。本記事では「躑躅」の正しい読み方・意味・意外な語源、さらにセットで覚えたい植物の難読漢字5選までを紹介します。
「躑躅」の読み方と意味
- 読み方:つつじ
- 意味:ツツジ科ツツジ属の低木の総称。春から初夏にかけて、赤・白・桃色・紫などの漏斗状の花を咲かせる。
- 『デジタル大辞泉』(小学館)にも見出し語として収録。
由来・語源
「躑躅」の二字は、中国古典では「たちもとおる(立ち止まってためらう)」の意をもつ熟字でした。一説に、羊がこの花を食べると毒にあたってふらふら足ぶみすることから、この字が当てられたといわれます。なお「つつじ」の和名の語源については諸説あり、辞書でも「語源未詳」とされることがあります。
使い方・例文
- 満開の躑躅が、公園を薄紅に染めていた。
- 躑躅の花言葉は「節度」「慎み」といわれる。
- 車窓から見える躑躅の群生に、春の終わりを感じた。
- 躑躅が燃えるように咲き誇る五月、旅に出たくなる。
セットで覚えたい植物の難読漢字5選
① 皐月(さつき)
ツツジ属の近縁種で、旧暦五月に咲くことからこの名。盆栽としても高い人気を誇ります。「五月」と書いて「さつき」と読む和風月名と同じです。
② 石楠花(しゃくなげ)
ツツジ科の常緑低木。高山に咲く華やかな花で、「花木の女王」とも称されます。「石南花」と書かれることもあります。
③ 紫陽花(あじさい)
梅雨を代表する花。漢字は唐の詩人・白居易の詩に由来するとされ、日本で「あじさい」の訓が当てられました。
④ 木蓮(もくれん)
春先に大輪の花を咲かせる花木。「木蘭」とも書き、白木蓮(はくもくれん)・紫木蓮(しもくれん)などの種類があります。
⑤ 牡丹(ぼたん)
「花の王」と称される豪華な花。中国原産で、古くから日本の絵画・工芸のモチーフになってきました。
難読植物漢字 一覧
| 漢字 | 読み方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 躑躅 | つつじ | 春〜初夏、公園や街路でおなじみ |
| 皐月 | さつき | ツツジ属。盆栽でも人気 |
| 石楠花 | しゃくなげ | 高山の常緑低木。華やか |
| 紫陽花 | あじさい | 梅雨を代表する花 |
| 木蓮 | もくれん | 春先に咲く大輪の花木 |
| 牡丹 | ぼたん | 「花の王」と称される |
まとめ
「躑躅」は読めれば一目置かれる難読漢字。植物の名前には難読漢字が多く、覚えておくと俳句や手紙、さらにはSNS投稿でも表現の幅が一気に広がります。春から初夏にかけては「皐月」「石楠花」「紫陽花」といった仲間の字も街で見かける季節。ぜひセットで覚えてみてください。
出典
- 『デジタル大辞泉』小学館
- 『日本国語大辞典』小学館
- 『漢字源』学研
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